2004-01-01から1年間の記事一覧

今年の回顧③

今年もいよいよあと24時間を切ってしまいました。 12月はこの回も入れてわずか5回しか文章を書けなかったけれど、やっと普段の状態に戻ってきたので、来年からはまたひと月10回以上は文章を書けると思います。 とりあえず店のほうの本棚に本を増やさ…

今年の回顧②

11月4日に「アクセス・カウンタ-」と題してこの日記を書いたとき、11月3日に「古本屋グラッパ」のアクセス・カウント数が、120日かかってやっと「200」になったと書きました。 あれから45日、状況は一変しました。12月19日現在でアクセス…

今年の回顧①

12月に入って、多忙な日がつづいているため(古本屋の仕事でないのが残念なんですが)、この日記が少し滞ってしまってます。 何しろ、少し長めの文章を書くことが30年から余ってなかったため、400字詰め原稿用紙にしてわずか3枚程度(長い時には7〜…

海野十三のこと

海野十三という作家がいます。 「うんのじゅうざ」が正しい読み方で、徳島出身の人です。 1897年(明治30年)に徳島市内に生まれ(今、私の住んでいる場所から2キロメ-トルほどしか離れていない場所に生家はあります)、亡くなったのは1949年(昭…

黒澤明「羅生門」

黒澤明監督の作品に「羅生門」というのがあります。 芥川龍之介の短編小説を原作にしたものです。ただし、ややこしいのは物語の骨格の元になっているのは芥川の短編小説「羅生門」ではなく「藪の中」という短編だということです。「羅生門」のほうは、映画の…

池袋文芸坐

今日は日記を休むつもりだったけど、ネット・サ-フィンで感動的な写真に出くわしたので、思わずキ−ボ−ドに指が載っちゃいました。 タイトルにあるとおり「池袋文芸坐」の旧館の写真です。 見つけたのは神野哲也(かみのてつや)さんの個人のホ-ム・ペ-ジ「K…

思いつくまま

インタ-ネットの「Sankei Web」を見てたら、見出しに「仏映画監督のP・ドブロカ氏 死去 71歳」とありました。 私の知らない監督だなと思って本文を読んでみると、P・ドブロカとはフィリップ・ド・ブロカのことでした。フィリップ・ド・ブロカな…

只今ペ・ヨンジュン台風首都圏上陸中

昨日25日、ペ・ヨンジュン再来日。 彼を一目見ようと空港に押しかけたファン、3500人。これまでの最高だそうな。 六本木ヒルズでの写真展開催と写真集発売に合わせての来日らしい。 写真集はインタ-ネットだけでの予約販売だというのにすでに初刷5万…

林義雄 と「八月の濡れた砂」

TBSに林義雄さんというアナウンサ−がいました。過去形で書かなければいけないのは、あと一ヶ月あまりで59歳になるという2年前の7月に、癌で亡くなられたからです。声がすっごくきれいなアナウンサーでした。 私が高校生から大学生だったころ、彼はT…

ガンバレ!辻本賢人くん

17日のドラフト会議で15歳の辻本賢人君が阪神球団に指名されたそうで。 ほとんど入団確実みたい。 ちょっとジョン・ロ−ンを思わせるマスクで、将来人気者になりそうな気配。 15歳っていうと、まだまだこれから10センチ、15センチ背が伸びてもおか…

司馬遼太郎全集

続きついでにもう一回、司馬遼太郎さんに関する話を__。 司馬さんをたかく評価している矢沢永一さんが、 「司馬遼太郎は、戦後、自分の国の歴史に自信をなくしていた日本国民に、たった一人で、自信を取り戻させる仕事をやってのけた」 という意味の事を書…

福田みどりさんの本

司馬さんが亡くなった時は、他の司馬さんファンと同じで呆然となりました。「ああ、これで日本の良質の知性を一つ失った」と嘆いたものです。元気でさえいてくれたら、「街道をゆく」だけでもあと十数作は残してもらえたのに、と叶わぬことを思いました。 司…

司馬遼太郎論

この秋は司馬遼太郎さん関連の本を何冊かまとめて読むことが出来ました。 司馬遼太郎作品の武士道 北影雄幸著 「坂の上の雲」に隠された歴史の真実 福井雄三著 司馬遼太郎という人 和田宏著 司馬さんは夢の中 福田みどり著 それから小学館が出している「サラ…

南條範夫さん享年96歳、山代巴さん享年92歳

作家の南條範夫さんがなくなられた。10月30日のことらしいので10日ほど遅れの情報ですが、96歳だったそうで、まずは大往生といえそうです。 書かれた作品は歴史小説、時代小説が多く、その分野での秀作も幾多ありますが、私の読んだものは推理小説や…

梶山季之

先回のアラビアンナイトのことを書きながら「次は梶山季之さんのことを書こう」と決めていました。アラビアンナイトの項で訳者の大宅壮一さんの名前を書いたとき、梶山さんの名前が思い出されたからです。梶山さんは二十代の後半に大宅さん主宰の「ノンフィ…

アクセス・カウンタ−

11月3日に、私のやっているオンライン古本屋のアクセス・カウンタ-が200台になりました。7月はじめ頃の設置なので、約120日がかりです。 くしくも同じ11月3日に、「はてなダイアリ-」で書いているこの「古本屋グラッパ店主の日々雑感」のアクセ…

アラビアン・ナイト

小学校のころの私は、他の子より長いあいだ外国=アメリカと思い込んでいた記憶があります。世の中には日本とアメリカしかないように考えていたわけです。 その反動か、世界にはいろいろな国があるということを知ってからは、あらゆることに新鮮な好奇心が湧…

パソコン不安

10月31日の夕刻から、我が家のパソコンに異常が起きてインタ-ネットへの接続が出来なくなりました。 我が家で利用しているプロバイダは地元のケ-ブルテレビ局。その回線を我が家ではル−タで三つに分けて、息子二人(大学生と高校生)がそれぞれ一台づつ…

淀川長治さんと「友の会」の思い出

映画評論家の淀川長治さんは、生前、ずいぶん長いあいだ「友の会」という映画ファンとの交流会をおこなっていました。 彼が「映画の友」という映画雑誌の編集長をされていた時に、読者との親睦を図るために月に一度会合をもったのがその始まりと聞いています…

二人の高野悦子さん

この日記(と呼べるのかどうかわかりませんが)を書いているときは悪戦苦闘しております。 何しろ原稿用紙一枚以上の作文を書くのは、学校を卒業して以来、四半世紀ぶりのことなので、一発勝負で決めることなど到底出来ず、書いた文章を消しては書き直し、消…

追跡”第三の男”

台風24号が日本に来ずに済みそうなのでホッとしていたら、今度は新潟の地震のニュ―ス。 日本は春、夏、秋、冬の季節がハッキリ分れていて、なおかつ、基本的には温帯なので、こんなすばらしい国はないと常々思っている者だけど、台風や火山噴火や地震の多…

韓国のドラマ界③

アジアの色々な国での韓国ドラマのヒットには、韓国の人たち自身が一番驚いているのではないでしょうか。 それはやはり韓国のドラマ作りが、映画もテレビも含めて青年期にあって、見ている側にも作り手の熱気が伝わるからだろうと思います。 しかし、こんな…

韓国のドラマ界②

韓国のメロドラマのスト−リ−展開の中でよく使われるパタ-ンがあります。 といっても、私が自分で考察したことではありません。告白しますと、「韓国”泣ける”ドラマ70のそ〜なんだ!」という本からのパクリですが。 この本によりますと、韓国ドラマでは愛す…

韓国のドラマ界①

今日は、韓国のテレビドラマを見ていて考えたことを書きます。 といっても、最近ブ-ムの韓国ドラマを品定めしようというのではありません。それだけの知識を私は持っていません。 先日、「秋の童話」(2000年制作)というドラマをテレビで見ていました。…

外国人観光客誘致

予定変更。 今日は韓国のテレビドラマのことを書くつもりでしたが、それは明日まわしにして、きのうの続きをもう一回書きます。 きのう日記の最後に町の景観のことを書いたら、その後色々書きたかったことが思い出されてきたので、この機会に続けて書いてお…

台風−アンテナ−テレビ

今年ほど台風の多かった年も珍しいです。夏の初めに大きなのが襲ったのにも驚きましたが、秋に入ってから三つも四つもが立て続けにやって来たのにも閉口しました。しかも来襲した台風が、どれもこれも大きな勢力を保ったままだったからたまらない。秋口の二…

南方熊楠

天性物覚えが悪く、日記に、むかし本で読んだ話を書こうと思っても、なんの本で読んだのだったかがトンと思い出せないことばかり。 読み違いや記憶違いがあってはいけないと思うと、結局、書くことが出来ない話が多々あります。 そんな時はいつも「せめて南…

映画「砂の器」

映画「砂の器」(野村芳太郎監督)が公開されたのが1974年の10月19日。 ちょうど30年前なんです。 私は30年前にリアルタイムでこの映画を見ました。 正直、原作のほうは、面白い小説とは思うけれど、清張さんにはもっと優れた作品がいくつもある…

司馬遼太郎著「古寺炎上」

きょうはすでに4時間ほどネット上の松本清張と司馬遼太郎のペ-ジを覗きまくっています。 きのうの日記で松本清張と司馬遼太郎の名を挙げたら、無性に、二人のどんなことがネット上で書かれているのか見てみたくなったのです。 気がつけば、すでに7日の午前…

松本清張と司馬遼太郎

松本清張と司馬遼太郎。 若い頃の私にいろんなことを教えてくれた、思い入れの深い作家です。 ただ、これまで自分の店には、この二人の著作は置いていませんでした。ともに、たいへん人気のある作家でどの本も発行部数が多く、本を持っていたり読んだことが…