台風−アンテナ−テレビ

今年ほど台風の多かった年も珍しいです。夏の初めに大きなのが襲ったのにも驚きましたが、秋に入ってから三つも四つもが立て続けにやって来たのにも閉口しました。しかも来襲した台風が、どれもこれも大きな勢力を保ったままだったからたまらない。秋口の二つなど、徳島はちょっとかすっただけなのに、大型だったため、相当の被害がでました。台風が直撃した地区はたいへんだっただろうと思います。(まだ来そうな気配もあるので恐い!)
ここ一、二週間、徳島市の町中を車で走っていると、配線工事の車によく出くわします。よく見るとケ−ブル・テレビの配線工事をしているんです。きっと、度重なる台風のせいでテレビのアンテナをやられた家が相当あったんでしょう。この機会にケ−ブル・テレビにする家が多いのだと思います。
そんなことからテレビのことに考えがとびました。
四国の中でも徳島県は、紀伊水道をはさんで大阪府と面と向かっている県です。中でも県庁所在地の徳島市は沿海部にあるため、生駒山から発信される大阪のテレビ局・ラジオ局の電波が、海を渡ってじかにやってくる地域なのです。(あくまでも沿岸部に限ってのことです。同じ徳島県でも、西へ行けば行くほど障害物も増えて、大阪のじかの電波は入らなくなります。)
徳島市の東部(海に近い側)で生まれ育った私は、見られるテレビ番組という点では、そうとう恵まれていました。東京のキ−局で制作される主だった番組は、現テレビ東京のものを除いて、ネットしている大阪の局からじかに見ることが出来ました。ただし、電波はさえぎるもののない海の上をやってくるとは言え、やはり距離はそうとうあるので、その日の気象状況によってはずいぶん画面が乱れましたが…。
小学生の終わり近く(いまから四十年近い昔のことです)、お隣の香川県にはじめて行った時、当時の香川では、テレビで見られるチャンネルはNHKとNHK教育と香川・岡山合同の地元局の三つだと聞き、その少なさにショックを受けた記憶があります。
今はそんなことありませんよ。UHF放送の普及で瞬く間に放送局数は増え、その後衛星放送やケ−ブル・テレビができ、もっと局数が増えているはずです。
隣り合わせの地域でもこんなにテレビ放送の普及の速度に違いがでてるなら、日本全国で見たら、ずいぶんの差が生じているでしょうね。
むかし大橋巨泉さんだったかが「俺たち東京で暮らしてると、テレビ番組は見ようと思えば何でも見られるのが当たり前と思い込んでしまいがちだけど、地方へ行けば、そんな番組見たくてもこちらでは放送していませんって場所はいくらでもあるんだ。唯一、日本国中何処ででも見られる放送局はNHKだけだ。だから全国的に名を売りたければ、たとえ出演料は安くても、NHKに出演しなければいけないんだ。」といってましたが、今はどうなんでしょう。差は縮まってるとは思うんですが、ただ、今三十歳以上の人に子供の頃に好きだったテレビ番組のことを聞いたら、その頃住んでいた場所で違う傾向が出るでしょうね。
と、ここまでとりとめもなく日記を書いてきて、ふと韓国のテレビドラマのことが頭に浮かびました。ヨシ、これを次回の日記のテ−マにすることに決定!
とりあえず話を最初に戻して、強引にきょうの日記を閉じることにします。
ケ−ブル・テレビが増えることでテレビアンテナが減ることはとても良いことです。私は常々、あちこちに張り巡らされた電線と、テレビアンテナとが街の美観を損ねている元凶だと思っていますから。出来れば早く電線も地中化で減らして欲しいけれど、こちらは予算も掛かることだし、とりあえずアンテナを少しでも減らしましょう。台風の際の危険も少しは減りますよ。