外国人観光客誘致

予定変更。
今日は韓国のテレビドラマのことを書くつもりでしたが、それは明日まわしにして、きのうの続きをもう一回書きます。
きのう日記の最後に町の景観のことを書いたら、その後色々書きたかったことが思い出されてきたので、この機会に続けて書いておこうと思います。
これも誰が何に書いてあったのかトンと思い出せないのだけれど、「日本人は美しいものには敏感だが、汚いものには鈍感だ」というのを読んだことがあります。なるほど、さもあらんと思う。
最近になってやっと国も外国からの観光客誘致に力を入れると言い出していますが、そのために整えなければいけない第一番は迎え入れる側の人の意識。日本人は基本的に心やさしい民族なので、これはまああまり問題ないと思います。そして二番目にきれいな町・きれいな国づくり。観光スポットだけがきれいでも、日本に入ってからそこまでの間が汚ければいい印象にはなりません。やってくる外国人観光客には「美しい東洋の国日本」の印象を持って帰ってもらいたですもの。それがリピ-タ-を作る要因になるでしょうし。
何よりも、住んでいる私たち自身が気持ち良いですよね、町がきれいだと。それが「ああ日本ていいところだな」という、国を愛する気持ち、いわゆる愛国心につながるし、そうしたらまた、「こんなきれいなところを汚さないようにしよう」と自然に思うようになる。よい方向に転がり始めたら連鎖で自然によい方向に転がっていくように思います。(甘いかな…)
まずは、ひとりひとりに、「自分さえよければそれでいい」的考え方を減らしてもらって、「自分は社会の一員として生きているんだ」という自覚を持ってもらうようにする必要があります。
「個人の権利」というものはもちろんたいへん重要なものです。ですが、自分に「個人の権利」があれば、当然まわりの他人にも同じように「個人の権利」があるわけで、その、まわりの他人の「個人の権利」を犯してはならない「義務」が生じるわけです。当然のことで、「権利」と「義務」は紙の裏表のごとく必ずワンセットで存在するものです。
なのに戦中は戦争遂行のために「国民の義務」ばかりが教え込まれ、戦後はその反動で「個人の権利」が強調されて教えられてきた。
戦後二世代目三世代目にはいってきた現在、義務をおろそかに考える人たちが増えてきているように思えてならない。その結果が、ごみを平気でおおやけの場所にポイ捨てしてみたり、自分たちの利益を優先してまわりの景観など考えずに高層マンションを造ってみたりする人たちの増加につながっているんじゃないでしょうか。
教育者の皆さんには「権利」と「義務」のバランスよい教育をお願いいたします。
話をもとに戻して、外国からの観光客誘致には、三番目に外国に対して日本を宣伝する必要がありますが、これはもう全くヘタですね。日本という国は(個人もそうだけど)、自分を顕示することを好まない性格のせいか、あらゆることで自国のアピ−ルがへたです。外国に対してだけでなく、国内で自国民に政府のやり方を説明するのもヘタです。改善の余地はじゅうぶんあるものの、そうとう時間はかかるでしょう。
とにかく観光による外貨獲得というのは、他国との貿易摩擦も生みにくいし、これまでが資源も知名度もありながら(ここでいう知名度は「ゲイシャ」「ハラキリ」「フジヤマ」といったレベルの知名度のこと)低い額でいた分野だけに、これから伸ばせる可能性の高い分野だと思います。
今よく話題になる関西国際空港だって、ビジネスで利用する客とか日本から出かける観光客のことだけ考えていると、利用客を増やすあまり良い考えが浮かばないけれど、日本へやってくる観光客の増加があった場合は大きく売上を増やせると思う。
何しろ現在日本にある有形の世界遺産十二のうち、十までが西日本にある。その内、広島まで入れると八つまでが関西地区およびその近辺にあるんですよ。
海外からの観光客はほとんど関西国際空港を利用することになるでしょう。