二人の高野悦子さん

この日記(と呼べるのかどうかわかりませんが)を書いているときは悪戦苦闘しております。
何しろ原稿用紙一枚以上の作文を書くのは、学校を卒業して以来、四半世紀ぶりのことなので、一発勝負で決めることなど到底出来ず、書いた文章を消しては書き直し、消しては書き直しの連続です。
加えてパソコンに触り始めてまだ半年ほどで、キ−ボ−ドのタイピングに不慣れなこともあって、おそらく読んでくださってる方が思われているだろう時間の三倍ぐらいの時間をかけてこの文章を書いています。
ならば、もうチョッと短い日記にすりゃいいのにと、自分でも時々思うのですが、ま、タイピングの練習も兼ねているからこれでいいんでしょう。
最後に一通り読み返してからアップロ−ドしているのですが、それでも後からミスに気が付くことがよくあります。
その点このウェブログは、後からの書き直しが簡単に出来るので、ありがたい。もう、しょっちゅう訂正をしています。
誤字脱字だけではなくて、文章を書き換えたこともあります。(少し後ろめたい気持ちが残りましたが。)
巨匠とあたかも横並びのように書くのはおこがましい話ではありますが、井伏鱒二さんが作品を書き終えてからも、機会あるごとにその作品に手を入れていた気持ちが、ここにきてよくわかります。
先日、日記の中(10月19日付)で書いた「高野悦子」さんに「はてな」のキ−ワ−ドのリンクが張られていたので、略歴の確認をするつもりでクリックしました。すると画面に現れたのは、「二十歳の原点」という本を残して自らの命を絶った若い女性の紹介文でした。そういえば私が高校生のころ、この本を読んだことがある。薄っぺらい文庫本の見開きに、ぼやけ気味ではあるけれど細面でかわいらしい著者の写真が載っていたことを思い出しました。しかし__
今回私が書いたつもりなのはこの人ではない!
私は「エキプ・ド・シネマ」を主宰する女性を書いたつもりでした。
私は今まで三十年間、この人の名前を間違って覚え続けていたんだろうか?漢字が違うのかもしれない。その前にも「関川夏央」さんの名前を「関川夏生」でアップしていて(9月28日の日記です)、一週間後に気づいて慌てて訂正したことがあったのです。
頭の中に、水野美紀水野真紀、坂井真紀、酒井美紀酒井彩名酒井若菜、そんなタレントさんの名前が去来しました。
すぐにGoogleで「高野悦子」を検索してみました。
すると、「二十歳の原点」の女性も、「エキプ・ド・シネマ」の女性も最初のペ-ジに出てくるじゃないですか。完全に同姓同名だったわけです。しかもよく見るとその出所は共に「はてなダイアリ−」とある。アレッと思ってクリックしてみると、先ほど見た「二十歳の原点」の高野悦子さんの紹介文が再び現れました。その画面を下にスクロ−ルしてみると、ちゃんと「エキプ・ド・シネマ」の高野悦子さんの紹介文が出てきました。
二十歳の原点」の高野さんが先に書かれていただけだったというオチでした。

エキプ・ド・シネマの三十年

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二十歳の原点 (新潮文庫)

二十歳の原点 (新潮文庫)

二十歳(はたち)の原点序章 (新潮文庫 た 16-2)

二十歳(はたち)の原点序章 (新潮文庫 た 16-2)

二十歳(はたち)の原点ノート (新潮文庫 た 16-3)

二十歳(はたち)の原点ノート (新潮文庫 た 16-3)

あなたへのEメール―「二十歳の原点」に三十年目に遭遇して

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