ガンバレ!辻本賢人くん

17日のドラフト会議で15歳の辻本賢人君が阪神球団に指名されたそうで。
ほとんど入団確実みたい。
ちょっとジョン・ロ−ンを思わせるマスクで、将来人気者になりそうな気配。
15歳っていうと、まだまだこれから10センチ、15センチ背が伸びてもおかしくない時期だけに、阪神さんもじゅうぶん気をつけて鍛えていってくださいよ。
最近は、高等学校は行って当たり前、義務教育のうちみたいになってしまっているけど、技術を要する職業じゃ、高校卒業する18歳からでは遅すぎるっていうものもたくさんある。本人に悔いさえ残らないなら、15歳から働き始めること大賛成です。
非行や引きこもり、落ちこぼれの問題だって、本人がぜんぜん学校になんか行きたくないのに、親が世間体を気にして無理やり学校へ行かせようとして起きてることも多いと思う。
辻本君は万に一つ、いや百万に一つの特別な例かもしれないけど、彼を見て「よし俺も学校なんか行かずにこの道で大成してやるぞ」って若者が増えてほしい。そういう若者が増えると、日本は昔から技術をもった人間を敬う習慣の長くあった国だから、そういう良き習慣が自然と戻ってくると思います。
辻本君は、テレビで見てると、芦屋の裕福な家庭の育ちらしい。昔なら、家が経済的に苦しくて上の学校への進学を諦めて、というのが多かったけど、最近はそうではなくなって来てる。自分が高校、大学へいけなかったから子供には行ってもらいたいという時代から一世代進んだということですね。
テレビでは、辻本君が四、五年前に出演した映画「岸和田少年愚連隊岸和田少年野球団」の彼の出ているシ-ンを放送していたけど、あれを見て、なんか彼のうちの感じがわかったように思いました。
親が(多くの場合母親だけど)子供を「劇団ひまわり」に代表されるような子供劇団に登録しておくんです。劇団といってもつまりは斡旋業者。テレビドラマやCM,映画なんかを作っている会社、プロダクションなどから「これこれに出演するこんな感じの子を紹介して」という依頼を受けたらプ−ルしている子供のリストの中から適当と思う子をピックアップして会社のほうと子供の家のほうに連絡を入れるわけです。
テレビなんかで活躍している子役はほとんどがそのパタ−ン。辻本君も九分九厘お母さんが子役の斡旋業者に彼を登録していたはずです。
大阪にある私の親戚の家でも双子の息子を辻本君と同じころそんな劇団に入れてました。母親にとったら、変わった経験が出来る、小遣い稼ぎが出来る、あわよくば子供を「えなりかずき」君のようにして一攫千金が狙えるということで当時は相当力が入ってました。(ただし稼げる小遣いのほうは使用してくれる会社の懐具合でピンキリだそうで、専用送迎バスでロケ地まで送り迎えの上なかなかいいお金を貰える場合もあれば、現地集合で交通費など一切でなくて出演料も安くヘタしたらお金の持ち出しになりそうという場合もあるとか。)
いずれにしても共稼ぎで生活費を稼いでいる家庭ではチョッと時間的に無理なアルバイトです。わが親戚の子は辻本君がでた映画と同じシリ-ズの一作前の作品「岸和田少年愚連隊 望郷」という映画にチョイ役で出て、親が(今度は父親のほう)「死ぬまで話せる自慢話のネタが出来た」と申しております。
あれ?「岸和田少年愚連隊」シリ−ズは監督主演こそ毎回違え、みな吉本興業・松竹がらみの作品だから、ひょっとすると、わが親戚の子と辻本君は同じ劇団所属だったのかもしれない。

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