今年の回顧①

12月に入って、多忙な日がつづいているため(古本屋の仕事でないのが残念なんですが)、この日記が少し滞ってしまってます。
何しろ、少し長めの文章を書くことが30年から余ってなかったため、400字詰め原稿用紙にしてわずか3枚程度(長い時には7〜8枚にもなった時がありますが)の文章を書くのにそうとうな時間がかかっており、今の私の能力では1時間程度の余り時間では1回分を書き上げることが出来ないんです。
多分今月末ぐらいまではなかなか時間がとれず日記が書きにくい状態が続くと思われるので、少し早いんですが、これから何回かは今年の回顧のような文章で中身を水増しして誤魔化そうかと思っています。
最初から書く内容をもっと日記らしい「今朝は何時に起きた、何を食べた、昨日飲みすぎて頭が痛い」といった文章にしてせいぜい原稿用紙1枚程度に抑えとけば楽だったのかもしれないのだけれど、どう考えても初老を過ぎた男の日常など興味を持って読むひとが多いとは思えない。(ご存知でしたか、出典は忘れましたが「初老」というのは40歳のことなんですよ。もともとはね。)
最初から、この「はてなダイアリー」を書き始めるとき、久しぶりに会った知人と喫茶店に入って共通の趣味の話をする、そんな状況設定の文章を書こうと思っていました。知人と喫茶店に入って5分としないうちにサヨナラする人はいないと思う。最低でも15分やそこらは話をするでしょう。私なんか、若くって時間の有り余っていた時は何時間も話し込んでいたもんです。
当然書く文章も少し長くなるだろうとは予測していましたし、その通りになっているわけです。
予測と違っているのは、思っていたほどパソコン操作の上達が早くないことです。
今の段階でその理由を分析してみるに、一つはやはり歳のせいだろうと思います。昔と違って集中力が明らかに落ちてきている上に記憶力も悪くなっている。
もう一つの理由は、パソコンの前で例えば3時間座っていてもそのうち2時間までは勉強や練習ではなく、いろいろなサイトを覗くことに費やしていることです。何しろ、前にも書いたことだけれど、1年前にはキ−ボ−ドやマウスに触ったことがなかった人間なので、触り始めて8ヶ月がたった今もパソコンの画面にでてくるものを眺める事が面白くって仕方がないのです。
生真面目一方で生きてきた男の、歳をとってからの女狂いは深みに嵌まっちゃうと言うけれど、マアそのようなものかしら。
もともと、この日記の長ったらしい題名が示すように、初夏のころに古本屋のホ−ムペ−ジを開いて、それに連動させるかたちで9月下旬に開いたウェブログ日記です。
最初は古本屋のサイト内に日記のペ−ジを開こうかと思っていたのですが、それだと読んでくれる人が古本屋を訪れた人だけになりそうなので、人通りの多い目抜き通りに大きなビルを構えている「はてな」さんの1室を借りて談話室を開くことにしました。
そのほうがずっと多くの人の目にとまるし、そんな人の中で私の古本屋に興味を持って立ち寄ってくれる人がでてきてくれたら、そのほうが得だとの判断からです。
書き始めの数回は、「古本屋グラッパ」のことを何とか知ってもらいたくて、文章の中で店の名前を連呼していましたが、10日目ぐらいで日記のヘッダ部分に店への入り口を設けるすべを知り、それからは文章の中で店の名前を書くことは減りました。
「古本になんか興味ないよ」という人には日記を読んでもらうだけでもいいと思って書き始めたものですし。
しかし今までに書いてきた文章を読み返してみると、「古本屋グラッパ店主の日々雑感」と謳いながら書かれている中身は本のことよりも映画のことが比率が高くなってるようで。
看板に偽りありというか羊頭狗肉というか、少し心苦しくもあります。ほとんど手元に資料をおかずに書いていると、本の場合、書きたい事があっても、作家の年譜とか作品のディテ−ルを確認しなければ書けない事も多くて、ついつい後回しにしてしまう。その点映画は、スト−リ−を完全に忘れてしまっているような作品でも、1場面の印象だけでも文章が書けるところがあって、書きやすいんです。
まあ、本と映画が私の趣味の二本柱でしたから、映画の話が多くなることは辛抱してもらって、来年からはすこしは資料を手元に置くようにして本の話を増やすようにするつもりです。
今日はこの辺まで。