「古本寅の子文庫」さんの紹介

 私的な諸事情から、この日記だけでなく、古本屋グラッパの店のほうに商品を並べる作業も滞っている状態が続いています。
 店に商品を並べる作業は4月3日に行なって以降とうとう一ヶ月お休み状態が続いてしまいました。
 ゴールデンウイークもあまり時間がとれなかったせいで、パソコンに向かっても画面を眺めるだけでタイムアップになってしまい、文章を書いたり商品をアップしたり出来ずに終わっちゃいました。いただいた注文の発送だけは、ちゃんとしなければ私が嘘つきになっちゃいますから、キッチリ行なっていたのですが、そうすると店に並べてある本の数が増えずに減っていくばかりで、「まずいなあ」と思いつつ、最悪の一ヶ月をすごしたという感じです。
 「私的な諸事情」はまだ1、2ヶ月続きそうなので、いつまでも何もせずにはおれず、1日1冊でも2冊でもアップしてゆかねばと思っているきょうこの頃です。
(まあ、ひと月に100冊も200冊も本が売れるほど繁盛してはいないので、1日1、2冊アップすれば店の商品は減らずに済みます。)
  

 今日、店の「古本屋りンク集」に静岡県駿東郡清水町在住でオンライン古本屋を営まれている「古本寅の子文庫」さんを加えさせてもらいました。「電脳書房」さん以来数ヶ月ぶりの追加なので、宣伝も兼ねてこのことを書いておきます。
 このお店の最大の特徴は「岩波写真文庫」と「保育社カラーブックス」です。
 岩波写真文庫を数多く置いてある店はめずらしいと思います。保育社カラーブックスは比較的多くのお店が扱ってはいるけれど、「古本寅の子文庫」さんは1番から番号順に登録していっていてるという凝り様。ただ、1週間ごとに7冊登録していっている最中でまだ130番ぐらい(昭和40年頃発行分)までですが。
 カラーブックスは900番近くまであるはずなので、このペースで登録を進めて完成までまる2年を要する壮大な計画といえます。
 「保育社カラーブックス」の本で探し物のある方、じかにお店に問い合わせされたらいかがでしょう。お店に登録前でも在庫のある本なら売買交渉に応じてもらえるかもしれませんよ。(ただしこの文、「古本寅の子文庫」さんの承諾を得て書いているわけではありません。ダメかもしれないですけど。)
 私個人でいうと、昔、水上勉さんの著作を集めていた時期があります。彼の著作目録のなかに保育社刊の「越前竹人形」(だったと記憶してるのですが、間違っているかもしれません)というのがありました。越前竹人形は水上さんが小説で書いたことで一躍全国に知れ渡った民芸品なので、きっと保育社がカラーブックスに「越前竹人形」を加える際に執筆を水上さんに依頼したのではないかと推理し、古本屋でカラーブックスを見かけるとそれが置かれていないか見ていたのですが、今にいたるもその本に出くわしたことがありません。もともとの推理が間違っていたのかもしれません。水上本の蒐集熱は冷めているので手に入れたいとは思っていないものの、私の推理があっていたのか間違っていたのかだけは、今でも確認してみたい気持ちです。
 リンクを張った際に「古本寅の子文庫」さんには連絡メールを送ってありますが、それに書かなかったことを今思い出しました。
 「古本寅の子文庫」さんのホームページでは「保育社」をつけずに「カラーブックス」とだけ書いてあるのですが、そのせいか検索エンジンで「保育社カラーブックス」を検索しても「古本寅の子文庫」さんの名前がなかなか出てきません。「保育社」を頭につけられたほうが得なように思います。「古本寅の子文庫」さん、この文読んでくれるかな?
 わが店の「古本屋リンク集」では(まだ10店舗も載せていない情況ですが)お店のある場所を必ず書くことにしています。バーチャルではあるけれど、そのお店のサイトを開くとき、お店のある場所にいった気になるのではないかと思ってです。で、「古本寅の子文庫」さんのを書いてて、はたと迷ってしまいました。
 都道府県名の後にどう書こうかと思ってです。郡名と町名だと普通一般的には町名のほうが通りがいいのですが、「古本寅の子文庫」さんの場合駿東郡清水町にあり、これだと(静岡・清水)となる。こう書いたら100人が100人、次郎長で有名な(あるいはちびまるこちゃんで有名な)清水を思い浮かべてしまうでしょう。仕方なく(静岡・駿東)としました。
 そう書いたら、今度は「古本寅の子文庫」さんのある町(沼津に隣接しているのですが)は旧国名で言う「伊豆」なのか「駿河」なのかという些細なことが気にかかってきました。
 私は今までかってに「沼津辺は伊豆の国だろう」と思い込んできたのですが「駿東郡」という名からすると駿河の国なのかと思えてきたのです。日本史の歴史地図を開けば簡単にわかることなんですが、その歴史地図が手元にない。
 我が家の場合、生活空間があまり広くなく、本のほとんどは家から4キロほど離れた倉庫に置いてあるのです。(販売している商品もです。)家には「手紙の書き方」とか「10分で出来る料理レシピ」といった実用本しかなく、調べたいことがあっても揃えてある資料類が近くにないという何とも腹立たしい状況なんです。
 明日も売れた本を取りに倉庫へは行くので、その際に歴史地図を探してみようとは思っているのですが、うまく見つかるかどうか。


 きょうもまた長めの文章になってきたのでこの辺で置きます。