「古本屋グラッパ」本日も造作中

わが店「古本屋グラッパ」は、ネット上にアップロ-ドしてからすでに数ヶ月がたとうというのに、いまだに造作途中です。きょうも半日がかりでトッテンカントッテンカンとやっておりました。
 といっても、トップペ−ジだけのことなんですが、笑ってください、その1ペ-ジが思うように仕上がらないのです。
「いつまで続くぬかるみぞ」ですが、そんな私を勇気付け元気付けてくれた本があります。
「沢田マンション物語」ISBN:4795838526です。
 主人公は沢田嘉農さんと奥さんの裕江さん。四国の高知県に住むこのご夫婦は、1971年から三十数年かけて五階建て60室のマンションを、誰の手も借りずに作り上げてしまったのです。いや、過去形ではなく、現在もまだ増改築は続けられているらしい。お子さんは手伝うそうですが、設計から基礎工事、大工仕事も配管も、あらゆることを人の手を借りず、沢田一家だけでやってしまう。そんな沢田さんご夫妻の三十数年を、著者の古庄弘枝さんは原稿用紙670枚に纏め上げました。こんなことをやってのける人だから、人間的にもユニ−クでおおらかで、著者の古庄さんはそのへんもちゃんと描いてあるけれど、それは読んでのお楽しみ。
 この本の出版元は情報センタ−出版局。
 情報センタ−出版局といえば「さらば国分寺書店のオババ」asin:4795801010、「ソウルの練習問題」asin:4795805911掘した出版社じゃないですか。
 こんな鬼才を二人も世に送り出したというだけで、私はこの出版社を尊敬してしまいます。
 お隣(私は徳島県在住)の高知県に本物のマンションを三十年以上もかけて造り続けている人がいるのに、たかが仮想店舗ひとつで弱音を吐いてなんとする!
 そう言い聞かせてきょうもパソコンにむかう私であります。
 「沢田マンション物語」は2002年の出版なので新刊本で手に入りますが、私のお店「古本屋グラッパ」の「ノンフィクション」の棚にも並べてありますので、よろしかったらどうぞ。
http://grappa-b.com