手塚治虫は一桁違うぞ!

パソコン暦半年のおじさんネット・サ−ファ−としましては、今がちょうどヨチヨチ歩きを始めたぐらいで、パソコンいろいろのぞいているのが楽しい盛りです。きょうも2時間ばかりGoogle検索で日本の作家のヒット数ばかり覗いては納得したり訝しがったりしていました。
 ヒット数が必ずしも人気や知名度と一致するものではないことはわかっていますが、やはりある程度のバロメ−タ−にはなる。きょうはその報告。(すべて9月27日の数字です。)
 まずは明治・大正期の二人の文豪。夏目漱石76,400件、森鴎外35,400件。お札の肖像のせいかな?漱石が倍以上引き離してる。ちょっと意外。鴎外のほうが小説以外にも演劇・史伝・翻訳・日記・医学など守備範囲が広いのでサイトに登場する数も多いと思ってた。「テエベス百門の大都」はちょっと近寄り難いところがあるのかな。
 じゃ次は漱石門下の芥川龍之介44,700件。その親友菊池寛22,100件。私は菊池のほうが好きだけどまあこれは納得。その菊池が芥川を顕彰して作った「芥川賞」をすごく欲しがっていた太宰治51,700件。
 芥川と太宰の二人は生涯に書き残した作品の分量が多くなく、少なくなく、大学の文学部の学生が全作読んで卒論書き上げるのにちょうどよい量だから大学生の卒論のテ-マにいちばん選ばれるんだという話を昔聞いたことがある。さもあらん。
 太宰と同じく無頼派坂口安吾21,400件。安吾好きの私としては不満。谷崎潤一郎32,100件、島崎藤村26,200件、井伏鱒二は14,300件、開高健で20,700件、三島由紀夫はいまでも59,200件もある。ノ−ベル賞作家の川端康成35,700件、もうひとりの大江健三郎32,200件、遠藤周作28,300件、去年のNHK大河ドラマ「武蔵」の原作者吉川英治40,800件、山本周五郎24,900件。司馬遼太郎は86,200件、やっぱり多い。在りし日には司馬と人気を二分してた松本清張は36,800件。五木寛之35,500件、井上靖53,500件、陳舜臣17,200件、水上勉26,900件。
 推理作家としては多分江戸川乱歩の61,200件が最高ではないかしら。まあこの人は小説だけじゃなく推理小説界のドンとして海外の推理小説の紹介に勤めたり新人を発掘したり怪人二十面相のような少年向けの小説を書いて未来の推理小説ファンを育てたりしているので多いのもうなずける。四半世紀前にブ−ムを起こした横溝正史31,800件、長者番付常連の赤川次郎37,200件、同じく西村京太郎29,900件、同じく森村誠一32,100件。私の好みで鮎川哲也14,000件。思っていたより少なかったのが山村美紗8,430件、黒岩重吾6,230件、佐野洋6,020件。
 時代が飛ぶが紫式部46,400件と清少納言16,000件では「源氏物語」という巨編を書いた紫式部の貫録勝ち。今度お札に顔が載る樋口一葉24,500件。お札の顔を続けると新渡戸稲造21,000件、福沢諭吉39,300件。
 自由俳句の種田山頭火8,400件、同じく尾崎放哉3,330件、そんなものか。
 私の住む徳島出身の作家、瀬戸内寂聴23,900件、富士正晴1,680件、そんなもんだろねえ。
 漫画家なんだけどエッセイや小説も書いている柴門ふみも徳島出身でこのひとは8,950件。
 ご主人の弘兼憲史15,600件、藤子不二雄A64,200件、藤子F不二雄36,600件、石ノ森章太郎70,300件。
 手塚治虫はな、な、なんと174,000件。一桁違うぞ!さすがマンガの神様だ。
 そういうわけで日本の作家(漫画家)の中でGoogle検索ヒット数最高者は(たぶん)手塚治虫と決定しました。
 もしそれ以上の検索エンジンのヒット数をほこる作家をご存知ならば教えてください。